2016年10月31日月曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録21>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録21>
9月14日 ベトナム研修11日目
〜Tくん復活、突然の緊急記者会見、そしてさよならパーティー〜
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今までのタライ村での記録を読んで疑問に思った方もいるではないでしょうか。
そうです。フィールドトリップの前日に病院へ運ばれたTくんの行方です。そのTくんが、この日4日間の入院生活を経て復帰しました。
※T君はただの発熱だったのですが、なぜか複雑な事情により(笑)なぞの入院をしていたのです(笑笑)
そこで私たちは"Tくんに何かサプライズをして歓迎しよう"と思いつき、ベトナム人メンバーやHoa Sen大学の皆様の協力のもと、大学の会議室を借りてTくん復帰の緊急ドッキリ記者会見を開くことにしました。
サプライズということでテレビで見るような本格的な記者会見舞台を用意しましたが、部屋に入った瞬間、何かを察したのかTくんは「あ、何これ。え、みんなもう本当こういうのやめよー」と一人で騒いでいました。
記者会見では司会進行役のもと、Tくんが入院生活について詳しく話してくれました。最後には自身のレントゲン写真までも見せてくれました。最後にはネタバレをし、改めてみんなでTくんの復帰を歓迎しました。
Tくんの復帰により、再びメンバー全員が揃ったところで次は総会です。実はこの日が、ホーセン大学に通う最終日でした。総会ではメンバー全員が、この研修で学んだことや今の気持ちをみんなの前で発表しました。2週間という短い期間ではありますが、その中でもメンバー一人一人が学んだことや感じてきたことはとても大きなものでした。
夜にはお別れパーティ。この日はゼミ生の村上くんの誕生日。なんと、ベトナム人メンバーが初日と同じようにまたまたサプライズでケーキを用意してくれました。サプライズのケーキに村上くんは大喜びでした。最後は日本メンバーからベトナムメンバーへ、ベトナムメンバーから日本メンバーへとプレゼントを交換したり、お互いの国の歌ったりしながら盛り上がりました。








2016年10月27日木曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録20>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録20>
9月13日 ベトナム研修10日目 フィールドトリップ最終日
〜波乱のいかだ競争、タライ村との別れ〜
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最終日の午前中はいかだ作りをしました。4つのチームに分かれ、まず川に置かれているタイヤをボートに乗って拾いに行き、そのタイヤを浮輪とした巨大いかだを各チームで作っていくというものでした。
いかだを作るのには、人が乗りやすいように...沈まないように...などを考えなければならなく、また使える竹の数もチームごとに限られていたため、みんなでアイディアを出しながら作っていかなければなりませんでした。皆英語で必死に話し合いました。沈むのは困りますので。
すべてのチームのいかだ完成!
となったところで、いかだ競争が始まります。ルールは、いかだを漕いで150メートル位先にある旗を取りに行き、先にスタート地点に戻ってきたチームが勝ちというものです。
これも、過酷なレースでした。
乗った瞬間いかだが沈んでしまうチーム、なかなか前に進むことの出来ないチーム、反対方向に行ってしまうチーム、チーム同士のいかだが衝突してしまうなど次から次へと問題が発生していきました。
その川は茶色く濁り、入るのにもためらいはありましたが、最終的にはゴールをした時点で全てのチームのいかだが沈んでしまったため、メンバー全員が川に入り、服が水着代わりに状態でした。一度川に落ちてしまうとそれはそれで楽しく、皆大騒ぎでした。
そんないかだ競争も終わり、ついにロングハウスとお別れをする時間が来てしまいました。過酷な4日間でしたが、同時にとても楽しく忘れがたい思い出となりました。最後はなぜか離れるのがつらくなり、別れを惜しみました。
村を離れる直前に、雨で中止になって出来なかったゴミ箱設置の最後の作業を行い、ようやくゴミ箱が完成しました。完成を喜んだ後、私たちはタライ村を去り、ホーチミンへと向かいました。
これは後から知ったのですが、実は私たちはタライ村を訪れた初めての日本人だったそうです。そのことにゼミ生みんなとても驚きました。
私たちが行ったボランティア活動は地球規模で考えればとてもとてもちっぽけなことであり、どれほど国連の「持続可能な開発目標30(SDGs)」と問われれば、自信を持って答えることはできません。しかし、ベトナム学生と日本学生が協力して問題に立ち向かったというのはとても重要なことであり、国際協力の第一歩を踏み出すことができたと考えています。
次回から再び、ホーチミンへ!帰国の日が、近づいてきます。





2016年10月24日月曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録19>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録19>
9月12日 ベトナム研修9日目 フィールドトリップ3日目
〜村にゴミ箱を設置しよう!〜
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私たちはホーチミン滞在中に公園でのゴミ拾い活動を通して、ベトナムの環境問題の実感することができました。東京に比べるとポイ捨ての量が半端ではなく多いことに驚きました。さらに私たちがフィールドトリップで滞在したタライ村も、ごみ問題が深刻でした。そこでメンバーで話し合った結果、ごみ箱を設置することにしました。
ちなみにこれは我々の活動のテーマである国連「持続可能な開発目標30(SDGs)」の
No.11 住み続けられる町づくりを
No.15 陸の豊かさも守ろう
No.17 パートナーシップで目標を達成しよう
に関連した活動です。
日本人メンバーとベトナム人メンバー混合の5人のグループに分かれ、それぞれのグループが別々の地図を渡され、マークのついた5つの場所にゴミ箱を設置するというミッションでした。
早朝に雨が降ったため、道はドロドロです。転ばないように大騒ぎをしながら、それぞれのグループが目的地の場所に向かいました。
ゴミ箱を設置するといってもただ箱を置くという単純なものではありません。まず道具を使って地面に穴を掘り、石を削りながら正方形に深く掘ってからゴミ箱を設置し、そこにコンクリートを流し込むという本格的な工事でした。
穴掘りと石を削る作業は力のいる仕事で、1つ掘るのにも時間と体力が必要で、すごく大変でした。ほとんどのメンバーにとって、このような体験をこれまでにしたことがありません。ヘトヘトでしたが、ベトナムの学生との心の距離をまた狭めることができたのは間違いありません。
お昼休憩を終えた後、いよいよゴミ箱本体を設置するという作業に取り掛かる予定でした。が、
突然土砂降りの雨が降ってきて、午後の活動は中止となってしまいました。
と、ここで関先生たちがようやくタライ村に到着しました。関先生曰く、ゼミ生全員の表情がタライ村に出発する時よりも疲れきっていたそうです。疲れていたのはゼミ生だけではなく、ベトナム人メンバーも同じでした。しかし関先生は同時に、「みんながすごい成長して、さらに仲良くなっていて驚いた!」ともおっしゃっていました。
フィールドトリップに出発する前夜に関先生にひどく怒られ(詳しくは以前の記事をご覧ください)、申し訳なさが残るままホーチミンで関先生と別れた私たちでしたが、このときには既にそんなことはすっかり忘れていました。それほど、タライ村での3日間は必死でした。関先生でさえも、これほどまで過酷な活動を予想していなかったようです。
夜にする予定だったキャンプファイヤーは雨で中止となってしまいましたが、夕食の時間にみんなで乾杯をして、タライ村で過ごす最後の夜の宴が始まりました。
始めにスタッフの方々がベトナムの伝統の歌やダンスを披露してくださり、その後みんなでベトナム伝統のバンブーダンスを踊りました。見た目以上に難しく、竹にひっかかるメンバーがたくさんいました。その後は1対1で長いストローを使って飲み物を飲み干すという対決をしたり、スタッフの方々が用意してくれたオリジナルのゲームやツイスターゲームをして盛り上がり、で3日間で一番賑やかな夜を過ごしました。







2016年10月21日金曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録18>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録18>
9月11日 ベトナム研修8日目 フィールドトリップ2日目
〜ジャングルの中を冒険!〜
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この日は朝早くに起きて朝食を済ませ、午前中にサイクリングをするグループと、午後にサイクリングをする2つのグループに分かれて出発しました。
サイクリングと言われ、気持ちいい風の中大自然を颯爽と走りぬけることを想像してすごく楽しみだったのですが、実際は想像を絶する過酷なものでした。
村の道を楽しく走っていたのはほんの10分程度。そこから先は第1のジャングルに入り、過酷なサイクリングの始まりです。
ジャングルの中はでこぼこ道で走りづらく、少しでも油断すれば転んでしまうようなところです。早朝に降った激しい雨のために道はぬかるんでいて泥だらけで、泥がはねて着ていたズボンや靴、Tシャツまでもが瞬く間に泥まみれになってしまいました。白いズボンや靴も全部茶色く染まってしまいました。午後のサイクリンググループは優雅に車の2台に乗って目的地に向かったため元気でしたが、午前のグループはそんな悪路を1時間以上サイクリングしていたため、目的地についた時は疲れと暑さでもうへとへとでした。
ゴールを喜んだのも束の間、続いてはツキノワグマやヒグマを見学しに行き、その後は、まさかの別の第2のジャングル探検です(泣)。
ジャングルの中の道はとても歩きづらく、みんな一列になって転ばないように注意深く歩いていきました。所々木の枝にあたったり大量の虫がいて、日本人メンバーもベトナム人メンバーも「なぜこんなところを歩かなければいけないのだ?」という気持ちになっていました。研修のテーマであるSDGsの環境問題を考えるための活動であることは理解しつつ、あまりの辛さに本来の目的など頭から離れてしまっていました。ジャングルにはヒルもいて、メンバーのうちの3人がヒルに噛まれてしまい、足から血を流していた光景を見て震えあがりました。一刻も早くここから出たいと思いました。
30分以上歩いたところでようやくゴールが見え、やっと待ちに待った昼食の時間が来ました。昼食のお店で少し休憩をした後、次は船に乗って、まさかの!!第3のジャングルに出発です。
第3のジャングルは先ほどのジャングルと比べとても歩きやすい道で、ガイドさんの説明を聞きながら道を進んで行くはずでしたが、ここでも問題発生。
モスキート(蚊)が大量にいたのです。メンバーが一斉に痒がり、虫よけスプレーを大量にかけますが、そこに住むモスキートはとても丈夫らしく、私たちが持っている虫よけスプレーではあまり効果がありませんでした。
メンバーみんなが蚊に気を取られてしまい、ガイドさんのお話もまともに聞けない状態になってしまいました。(注:この地域では蚊を媒体とするデング熱の心配がほとんどないことは事前調査に確認済)
さらに奥の道を進んで行く予定でしたが、メンバーみんなの顔が疲れているからというベトナムの先生の考慮のもと、進むのを断念し、ロングハウスに帰宅することになりました。
ロングハウスへの帰宅は再びサイクリングになり、今度は午後のグループがサイクリングをしました。しかし、午後のグループで体調が優れないメンバーも何人かいたため、午前のグループの数人が再びサイクリングをするというメンバーもいました。
その他の午前のグループは車の荷台に乗って帰りました。風がとても気持ち良く、景色も最高に綺麗でした。
ようやくロングハウスに着き、夕食を済ませた後は、まさかの、
カラオケ大会!!。歌っているメンバーの声が、ロングハウス周辺のジャングルに遠くまで響き渡っていました。
とてもハードな一日でしたが、今振り返ってみればベトナム研修の中で最も印象に残り、さらにベトナムメンバーと心が通じ合えた一日でもありました。









2016年10月20日木曜日

報告会

先日行われた報告会では足を運んでいただきありがとうございました。報告会のようすが東経大ホームページのゼミする東経大の記事に載りました。こちらから飛べます。
http://www.tku.ac.jp/news/018315.html

2016年10月18日火曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録17>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録17>
9月10日 ベトナム研修7日目 フィールドトリップ1日目
〜いざ、タライ村へ〜
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 そんなわけで、ベトナム研修の中で最も印象が強く、そして最も過酷なタライ村での3泊4日のフィールドトリップが始まりました。
朝早く起き、ホテルをチェックアウトしてタライ村行きのバスに乗りました。ベトナム人メンバーは残念ながら全員が参加することはできず半数のみの参加となりましたが、日本人メンバーは昨晩高熱で病院に運ばれたTくんと、Tくんのお見舞いに向かった先生以外は全員参加でした。
バスに揺られること4時間。ゲームをしたり映画を見たり仮眠を取ったりし、ようやくタライ村に着きました。
バスを降りた時、まずその景色に衝撃を受けました。
そこには辺り一面緑と土の道と湖しかありませんでした。少し道を進んでいくと、大きな橋があり、そこを渡って村へと進みました。橋の下から見える湖は、茶色く染まっておりとても綺麗とは言えませんでした。
橋を渡り終えると、小さなお店や家がぽつぽつ見え始め、犬やニワトリがいたり、近所の子供達が自転車に乗って遊んでいました。
日本の田舎とはまた違った雰囲気の村でした。
道を20分程歩くと宿泊施設であるタライロングハウスに到着しました。
ジャングルの中にある施設であり、木の階段を登っていくとロングハウスが見えました。
そこでまたまた衝撃を受けます。
ロングハウスの中はびっしりと蚊帳のついた布団が並べてあり、布のカーテンで男女が分かれてあるだけの部屋でした。そこら辺に蚊や虫が飛んでいるので、寝るときには蚊帳が必要でした。
部屋は薄暗く、電気は朝と夜の暗い時間にしかつかないらしく、ご飯は中央にある長いテーブルで外で食べる様になっていました。
シャワーとトイレは別の建物にありましたが、シャワーは水圧がとても弱く、お湯なのか水なのかよくわからないぬるいシャワーだったり、完全に水シャワーの日もありました。
ここで4日も過ごすのか...と思うと、1日がとても長く感じまじた。昨日までのホーチミンのホテルのベットや快適な生活が恋しくなりました。
しかし、ロングハウスでのご飯は三食どれも美味しく量もあり、Wi-Fi環境も良好だったため、ロングハウス内にいる間は不自由なく携帯が使え、更にスタッフの方々がとても気さくで優しく、それが唯一の救いでもありました。
ロングハウスに着き昼食を済ませると、村の美術館に行きました。村の美術館と行っても誰もが想像するような大きな建物に厳重な管理がされているなどというものではなく、一軒家のような建物で中にはたくさんの写真が飾られていました。
美術館の中には、昔のタライ村の写真や村で使っていた小道具などがありました。そこで私たちはタライ村の歴史について学びました。
その後にはベトナムの刺繍のスカートを見たり、どうやって作るのかを見たりしました。
美術館見学を終え、ロングハウスに戻るとある事件が起こります。なんと、日本人メンバーのKくんの布団から、一匹のサソリが出現しました。それを見てKくんは大絶叫。周りのメンバーも大騒ぎしていました。
そんな大騒ぎな事件の後、夕食を済ませるとスタッフの方から明日のスケジュールを告げられました。明日はサイクリングに行くから朝早く起きるということ。たくさん動いて疲れるから今日は9時には寝てゆっくり休むこと。9時消灯・・・。
「明日はそんなに疲れるのか」と不安が募りました。
しかしこのこの時にはまだ、翌日にどれ程過酷な経験をするのか知るよしもありませんでした。








2016年10月12日水曜日

講演会キャンセルのお知らせ

講演会キャンセルのお知らせ
東京経済大学関昭典ゼミナー Lam Ngoc Tu氏講演会(10月13日!)は、諸事情により中止となりました。
直前での中止告知となってしまい、申し訳ありません。

2016年10月11日火曜日

関ゼミが中央線に!!!

ご報告 part 3
私たち関ゼミ生のポスターがJR中央線広告に掲載されました!10月いっぱい掲載されます!^_^
Our seminar's advertisement is published on the chuo-line train until end of this month!

報告会のお知らせ



今週の木曜日に報告会があります!
日時 10月13日(木) 12:10-13:00
場所 東京経済大学 国分寺キャンパス 5号館 E203
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9.03-09.16 Vietnam-Japan Youth Exchange.
ベトナムでの研修を終えて、もうすぐ1ヶ月が経ちます。このプログラムを通して、私たちがベトナムで体験してきたこと、学んできたことを報告会で発表したいと思います。
お時間ある方、ぜひ足を運びに来てください!
News part 1
We have a presentation this Thursday!
Date 13th Oct. (Thursday) 12:10-13:00
Place Tokyo Keizai university kokubunji campus building no.5 E203
9.03-09.16 Vietnam-Japan Youth Exchange.
We will present our experiences in Vietnam and what we we've learned through this program.
Please come see our presentation if you have time.
 

2016年10月7日金曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録16>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録16>
9月9日 ベトナム研修6日目
〜ヘチマ作りと春巻き作りと13億円事件が発生した夜〜
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朝にはヘチマのアトリエに行きました。このアトリエを運営している組織はNGOで、ヘチマを原料とした商品開発、販売を通じた利益を貧困問題解決に役立てています。
展示されていた作品はバックやスリッパなどどれもヘチマからできたとは思えないものばかりで、その上どの作品もカラフルでキレイでした。アトリエの中を一通り見学させていただいた後、職人の方に実際に作品を作り方を指導、実演してもらいました。最後にヘチマから出来た花を一輪もらい、ホテルに帰りました。
ホテルのレストランでベトナムメンバーとお昼を食べた後、生春巻き作り体験をしました。ホテルのスタッフの方が丁寧に春巻きの作り方を1人1人に教えていただき、みんなたくさん春巻きを作り食べていました。この時の私たちはまだ、数時間後に起こる大事件のことなど、知る由もありませんでした。
夜はベトナムメンバーと日本人メンバー全員で夕食後にカフェに行きました。これは今までの研修中のイベントとは違う点があります。それは、関先生に内緒で行われたという点です。私たちはワクワクしながらベトナムメンバーと夜の街にくりだしました。壁一面に本が並べられている、とても雰囲気のカフェだったことや、関先生が不在ということもあり、全員盛り上がっていました。
しかし、そんな中、事件が発生。日本人メンバーの1人のTくんがカフェで高熱をだしてしまいました。そのことにみんな驚き、すぐにベトナムメンバーも一緒にホテルに帰りました。しかし、タイミングの悪いことにフロントには関先生の姿が。食後に解散したはずのベトナム人メンバーがホテルにいることを疑問に思った関先生はベトナムメンバーを問い詰め、全てを知りました。その後はTくんの部屋で説教タイム。
関先生: 「どういうことですか? 説明してください(真顔)」
ゼミ生A: 「カフェに行ってました(うつむきぎみ)」
関先生: 「私はそんなこと知りませんでした。なぜ私が知らないんですか?(真顔)」
ゼミ生B: 「ベトナムメンバーに先生に内緒でって言われたので.......(うつむきぎみ)」
関先生: 「それで内緒で行ったの?(真顔)」
ゼミ生B: 「はい.....(泣きそう)」
関先生: 「信じられません。関ゼミ史上初ですこんなことは。"ベトナムメンバーに内緒って言われたから内緒にしました"って、ふざけんなよ‼︎(声大きく)。もし万が一のことがあったら誰が責任とるとおもってんの⁈(激おこ)」
ゼミ生C: 「先生です(;_;)」
関先生: 「だったらなんでこんなことするの⁈(真顔)。1人だけ生き残って他のゼミ生が全員死んだら1億円×13人で13億円を君たち払えるの⁈(激おこ)」
ゼミ生B: 「..........はい(うつむきぎみ)」
他のゼミ生: (えっ?)
ゼミ生B: 「払います(真顔)」
関先生: 「払えるわけないだろう(真顔)」
説教タイムが終わり、ゼミ生たちは部屋に戻りました。翌日、関先生とTくんはホーチミン市に残り、他のゼミ生はタライ村へ向かいました。関先生がタライ村へ向かうゼミ生を見送りに行きましたが、ベトナムメンバーも日本人メンバーも誰も先生と目を合わせなかったそうです。これが後に関ゼミに語り継がれる13億円事件である。
一方、熱を出したTくんはホテルに帰ってすぐに先生とベトナムメンバー数人と地元の病院へ。




 

2016年10月3日月曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録15>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録15>
9月8日 ベトナム研修5日目
〜環境問題と戦争を考える〜
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午前中は大学でSDGsに関する講義を受講しました。具体的には、他国の人々が自国を訪れる事によって起こる社会や経済、そして環境への影響について学びました。ベトナム人メンバーと日本人メンバー混合の4つのグループに分かれ、それぞれその影響によるメリットやデメリットについて意見も出し合いました。中でも一番心に残ったのは、「相手の国に訪れるには、まずその相手の文化や社会、環境問題をよく学ぶべきである。何も知らないまま相手の国に訪れると悪気が無くても失礼な事をしてしまう可能性があるから。」というベトナム人メンバーの言葉でした。
講義を終え、次に公園のゴミ拾いをしました。
とても暑い日であった上に、街の中はタバコの吸い殻や食べ残しや飲み残しなどゴミだらけで拾うのがとても大変でした。ものすごい数のゴミの量でゴミ袋はすぐにいっぱいになりました。
私たちが短時間で拾ったゴミの量はほんのわずかなものです。しかし、環境問題について、情報を分析した上でベトナム人メンバーと共に実践に移すという国際協力の基本に沿った活動は価値あるものだったと思います。
一度ホテルに戻り休憩した後、いよいよ、日本ではベトちゃん、ドクちゃんとして有名なグエン・ドクさんの講演会です。滅多にお会いできない有名な方ですのでゼミ生一同とても緊張していました。
ご講演の中で、ドクさんは、ベトナム戦争当時の様子や、戦争で被害にあった人々の話を詳細にお話しくださいました。実はアメリカ軍は日本で作られた枯葉剤を使ったこと。資金不足のために枯葉剤被害者に十分に治療が出来ていないこと。今も高い確率で奇形児が産まれていることなどなど。また、みせていただいた戦争当時の写真は、どれもネットや本などには絶対に載せることのできない程、あまりに残酷で衝撃的なものでした。
「世界から戦争がなくなるために今、皆様にしてほしいこと。それは戦争のことをよく学び、知ること」というドクさんの言葉が胸に響きました。
ご講演後にはドクさんと一緒に食事を楽しみました。そこで私たちは、戦争の話や本やインターネットで書かれていない、ドクさんの日常生活についてたくさん質問し、ドクさんも大喜びで答えてくださいました。
今一番楽しいことは仕事をすることであること。手術をする際に日本にはたくさん援助をしてもらい、感謝をしているため、子供の名前にはサクラとフジという日本の名前をつけたということ。日本で好きな場所は大阪であり、それは大阪とホーチミンの街の雰囲気が似ているからということ。焼うどんが大好物であることなどなど。素顔のドクさんは優しいお兄さんのようでした。