2016年10月3日月曜日

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録15>

<東京経済大学関昭典ゼミナール2016 活動記録15>
9月8日 ベトナム研修5日目
〜環境問題と戦争を考える〜
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午前中は大学でSDGsに関する講義を受講しました。具体的には、他国の人々が自国を訪れる事によって起こる社会や経済、そして環境への影響について学びました。ベトナム人メンバーと日本人メンバー混合の4つのグループに分かれ、それぞれその影響によるメリットやデメリットについて意見も出し合いました。中でも一番心に残ったのは、「相手の国に訪れるには、まずその相手の文化や社会、環境問題をよく学ぶべきである。何も知らないまま相手の国に訪れると悪気が無くても失礼な事をしてしまう可能性があるから。」というベトナム人メンバーの言葉でした。
講義を終え、次に公園のゴミ拾いをしました。
とても暑い日であった上に、街の中はタバコの吸い殻や食べ残しや飲み残しなどゴミだらけで拾うのがとても大変でした。ものすごい数のゴミの量でゴミ袋はすぐにいっぱいになりました。
私たちが短時間で拾ったゴミの量はほんのわずかなものです。しかし、環境問題について、情報を分析した上でベトナム人メンバーと共に実践に移すという国際協力の基本に沿った活動は価値あるものだったと思います。
一度ホテルに戻り休憩した後、いよいよ、日本ではベトちゃん、ドクちゃんとして有名なグエン・ドクさんの講演会です。滅多にお会いできない有名な方ですのでゼミ生一同とても緊張していました。
ご講演の中で、ドクさんは、ベトナム戦争当時の様子や、戦争で被害にあった人々の話を詳細にお話しくださいました。実はアメリカ軍は日本で作られた枯葉剤を使ったこと。資金不足のために枯葉剤被害者に十分に治療が出来ていないこと。今も高い確率で奇形児が産まれていることなどなど。また、みせていただいた戦争当時の写真は、どれもネットや本などには絶対に載せることのできない程、あまりに残酷で衝撃的なものでした。
「世界から戦争がなくなるために今、皆様にしてほしいこと。それは戦争のことをよく学び、知ること」というドクさんの言葉が胸に響きました。
ご講演後にはドクさんと一緒に食事を楽しみました。そこで私たちは、戦争の話や本やインターネットで書かれていない、ドクさんの日常生活についてたくさん質問し、ドクさんも大喜びで答えてくださいました。
今一番楽しいことは仕事をすることであること。手術をする際に日本にはたくさん援助をしてもらい、感謝をしているため、子供の名前にはサクラとフジという日本の名前をつけたということ。日本で好きな場所は大阪であり、それは大阪とホーチミンの街の雰囲気が似ているからということ。焼うどんが大好物であることなどなど。素顔のドクさんは優しいお兄さんのようでした。


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